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社長通信2025.01

  • humanlink9938
  • 2月5日
  • 読了時間: 2分

「リスペクト」

 昔、毎月出している通信をまとめて冊子にしたときに、『あなたは人を尊敬できますか』という題で冊子を作りました。私自身「自分は尊敬できる人と出会っていない」から自営業しかないのかな?」とも思っていたころです。

 「人を尊敬することが苦手」と思っていたからこそ「すべきこと」として「尊敬できますか?」と投げかけました。というのも、介護の仕事に係りだしたばかりで、「ああでもない、こうでもない」と試行錯誤の繰り返しの時期だったと思います。思えば若い時から自分の考えが第一で、他人の言う事をあまり聴かないところがあったように思います。

 どちらかというと理屈っぽくて「理屈が通じない奴は嫌い」「介護の仕事は無理」などと思っていました。介護・福祉が必要だとしても、それは社会の仕組みの中で必要なシステム…」などと「解った顔」をしてしゃべってました。だから仕事をするとしても介護の現場で働くとかは、余り意識になかったのです。

 そんな私に変化が来たのは、こんな私にも子供が授かってからです。生れたばかりの子供、ひとり立ちしていない子供に「理屈が…」と言っても何の意味もないことを実感しました。それから、他人から見てはともかく、自分では「他人の気持ち、心を受け止めなくては…」と思い始めたのです。

 それから数十年、障害者作業所、就労支援から介護保険・障害福祉サービス事業所の立ち上げと経てきました。こだわってきたのは当事者観です。いくら介護者だとしても当事者にとって代わることはできないという思いは未だに持っています。

 ですから、今「歌でまちづくり、介護予防」などと言っているのは、「自分の生きる目的と仕事である介護をつなげる道だ」と思っているからです。それほど、もともと歌が好きだったんです。理屈から中断してましたが。

 そんな私の人生の喜びは、人と通じ合えることです。今気づいているのは人と通じ合うためには相手を尊敬する、敬意を払う気持ちを持つことです。英語で云うと相手をリスペクトするという事ですが、リスペクトという言葉を「リ」と「スペクト」に分けて考えると、「振り返る」という意味になるそうです。相手の人となりをしっかり振り返ることです。それは相手だけではなく、その人に係る人、関係性も振り返るという事です。相手をリスペクト、信頼しないところで関係性は通じ合えません。そのための努力を始めたいと思います。

西邑みちお

 
 
 

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