『大人になることと自立』
大人になることと、自立することは違います。ある意味全く逆のこともあります。「おとなしい」という言葉があるように、大人になるということは「自我」を棄てて周りや年配者に合わせるということです。
自立するということは自分で立つということですから、自我を確立し周りや他人に無理に合わさないということです。
ここで勘違いがあるのは、自我イコール利己主義というとらえかたです。自我は利己主義とは限りません。利他主義、他人の利益を中心に考える自我もあるということです。
今の学校では自立心を育てることが必要といわれてますが、他方で朝礼や挨拶運動、校則で大人しくなること、つまり自我を捨てることを押しつけているのですから、子供は迷って当たり前です。
障害者支援、要介護者高齢者支援を仕事とする私達も深く考えなければならないでしょう。「我が儘な利用者」という言葉を使わないようになることを願います。
西邑みちお
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