居宅と入院との違いは
人の暮らしはもちろん、ひとり一人の住み慣れた居宅から始まると思います。ところが、高齢や病気・障害により他人による支援や介護が必要となった途端、施設入居や病院での入院が「あたりまえ」と思われがちです。緊急に医療や介護が必要となったときに一時的に住むのは別にして、それは異常事態ではないでしょうか。
では、施設等に住むのと、住み慣れた居宅で暮らすことと何が違うのでしょうか。
同じなのは
※食う、寝る、排泄、風呂という生きる上で最低限の行為がなされる事でしょう。
違うのは、
① 上記4行為が「自分なり」ではなく、その施設等のルールに縛られる
② 恋人や家族だけでなく、隣近所や知人友人との出会いが制限される
③ 音楽やスポーツ、趣味といった文化的な活動が制約される
④ 無届の外出は「徘徊」とみなされる等、移動が不自由である
⑤ 買ったものを置く場所もなく、買い物も思い通りにはならない。
今思いつくことを挙げてみました。
もちろん急な病気などで自由が制約される事は仕方がないとしても、それが長期にわたる場合の閉塞感は半端ではないでしょう。
ここ数年、何回か入院治療を経験したことからくる感想です。
西邑みちお
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